中小企業支援策の曲がり角

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中小企業支援策の曲がり角

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2019/03/18 中小企業支援策の曲がり角

3月13日に経済産業省関東経済産業局が関東財務局と合同で開催した、『コンサルティング機能強化セミナー』~プロセスコンサルティングによる搬送型支援スキームの展開~、に参加して参りました。

 

要約すると、支援をする人たちは、表面的な問題をなぞり、机上論やマニュアル的な解決方法を一方的に押し付け、あとは努力してください、というのではなく、支援を必要とする企業の経営者や従業員と向き合って本質的な部分を理解し、事業の見える化を図り、投げっぱなしにせず、経過もサポートしていくように、という内容です。

 

プロセス・コンサルティングという概念は、米国の心理学者で産業心理学と組織心理学で優れた研究をしたエドガー・シャイン教授が1999年に発表しました。

 

支援を求める相手に対して、内容に入る前にクライアントが何を求めているのかを知る、場合によっては共に考えるための過程(プロセス)の方が大事である、という考えのようです。

 

エドガーシャイン教授の本は読んだことが無く、プロセス・コンサルティングという言葉も初めて聞いたのですが、どこまで本質をついてるかわかりませんが、中小企業の経営支援においては以前より私はこの問題解決方法で向き合ってきました。

 

利益が出ないなら、売上を増やすか、原価率を下げるか、コスト削減するか、アカデミックな解決方法はまだ他にもたくさんありますが、中小企業の場合は、それ以前の本質的な問題から解きほぐしていかなければ根本的に解決することはできないです。

 

実際に私がコンサルティングをさせていただくお客様達に、相談の段階でよく言われるのは、カードをホワイトボードに貼ってSWOT分析をするとか、〇△分析のために会社の数値を埋めるとか、診断士や税理士に言われてやりましたが、なんだかズレていて・・・そんなことをやるのではないですよね、ということでした。

 

中小企業診断士や税理士が、資格取得のために学んだ知識を駆使して実施した事業再生や経営支援が、ことごとく失敗に終わっていた現実を踏まえ、大企業で用いられる手法では中小企業の問題解決には至らないということを 財務省と経済産業省が認識し実行に移しだしたことに、日本も捨てたものではない、と思いました。

 

これからはプロセス・コンサルティングによる搬送型の支援スキームを展開しないと実現可能な支援策にならない、と認識されたことを嬉しく思っています。

 

一社でも多くのコンサルタントが意味のある中小企業支援に取り組めるようになると良いです。

 

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