祝”令和“なれど　足元の景況感悪化にご注意

新年度を迎え、新しい元号は“令和”と発表され、新しい時代に向けて頑張っていこうというムードが高まっていますね。

 

“令”という漢字制度に対して、批判的な解釈をする向きもありますが、私は日本の伝統文化とも言える元号を素直に喜んでいます。

 

街は祝福ムードですが、 同じく1日に発表された3月の日銀短観の内容は、喜んでもいられないため、中小企業の経営者の皆様には、景気の悪化に備えて警戒ランクを1段階あげていただきたいと思います。

 

大企業製造業の景況感が、6年3ヶ月ぶりの大幅な悪化を示し、過去の景気後退を示した時の水準にあと1ポイントに迫ったというものです。

 

1980年のGDP と比較すると、 28%のウェイトを占めていた製造業が20.4%に減っているため、単純比較はできませんが、80年から増えたサービス業や不動産業は、設備投資などの企業活動に連動していますので、見逃すわけにはいきません。

 

大企業が景況感の悪化を認識し防衛策をとると、中小企業の受注に直接影響がありますので、受注量が2割減となっても資金繰りが回るような資金計画の準備をお勧めしています。

 

業種によっては、 景気後退の影響にタイムラグがあるため、目先の仕事の対応に追われ、 気がついたら手遅れになっており、経営破綻をした企業が過去にたくさんありました。

 

まだ手を打てる今のうちに、会社の仕事の仕組みについて、見直しをしてみてはいかがでしょうか。

 

資金繰りや財務改善、設備投資の見直しだけではなく、組織の見直し（管理権限、労働環境、社員教育、労働環境などなど）にも積極的に取り組まれると良いと思います。

 

中小企業に対する政府の支援策は、過去にないほど充実していますが、真面目に取り組んでいる会社だけが報われる仕組みになっています。

 

中小企業庁や業界団体等の情報にアンテナを張っておくことも大切ですね。

 

 

メルマガ

「プロフィークイス経営情報ブリッジ」を発信しています。

経営者と支援者の士業の皆さまに、最新の動向と実務に役立つヒントを分かり易くお伝えしています。

宜しければご登録下さい。

↑↑ここをクリック↑↑