企業経営 看板を捨てるか捨てないか

株式会社プロフィークイス

045-438-2373

営業時間 9:00~18:00

ブログ

企業経営 看板を捨てるか捨てないか

生き残る会社消える会社

2019/04/03 企業経営 看板を捨てるか捨てないか

4月3日の日経新聞新潟地方版に、シャープの冠が外れて丸1年経った会社が、成長に向けてアクセルを踏み込んでいる、という記事が掲載されていました。

 

それまではシャープの子会社として、液晶テレビやソーラーパネルの電源装置を手がけていた会社が、2016年に MBO(マネジメントバイアウト:経営陣による買収)によりシャープから独立し、現在は照明電源や蓄電池などの新規事業にも取り組んでいるとのこと。

 

社名も昨年の2018年4月変更し、シャープ向けの取引は過去の1/10に減ったものの、社内制度から会社の経営方針まで、何もかもが3年で驚くほど変わり、新たな設備投資も行なって、外注していた工程も自社で一貫生産できるようになったそうです。

 

また、社員の働きやすい職場づくりにも注力し、施設の充実や社員間のコミュニケーションを増やす工夫など 、社長が自ら前を見据えた経営を行っていることが伝わる記事でした。

 

液晶テレビ向けの製品を供給する仕事だけでは、テレビの売り上げが落ちれば他に対策を打つことはできませんが、自社の技術を活かし、 顧客の要望に応じたカスタマイズ製品の提供ができるB to B 向けに自社の経営の軸を移したことが、会社が軌道に乗り出した大きな要因だと思います。

 

取引の対象が変わることにより、製品の開発や販路の開拓のみならず、社員の労働環境も改善され、社員の意識も高くなっているのではないかと想像されます。

 

時代の変化に対応できなかった親会社は経営に行き詰まり、別れた子会社は時代の変化に柔軟に対応しながら、新しいマーケットに乗り出して、その先の成長戦略を描き始めています。

 

変化に対応するために、自社のリソースを生かして何が出来るのか?自社の強みは何なのか、冷静に分析すると、新しいマーケットや成長戦略が見えてくると思います。

 

この日、共同通信は、シャープの三重県の生産拠点の移転に伴い、人材を派遣している会社から仕事が半減する通告をされた外国人労働者が「実質的な雇止めになるのではないか」と不安が広がっている、とのニュースを流していました。

 

メルマガ

「プロフィークイス経営情報ブリッジ」を発信しています。
経営者と支援者の士業の皆さまに、最新の動向と実務に役立つ
ヒントを分かり易くお伝えしています。

宜しければご登録下さい。
↑↑ここをクリック↑↑

 

経済産業省 認定経営革新等支援機関
株式会社プロフィークイス
住所 〒231-0012
神奈川県横浜市中区相生町五丁目80番地相生ビル402
TEL   045-222-7087
FAX.  045-222-7088
営業日 9:00~18:00(土日祝定休)

TOP