職務を全うすること

昨日の、ブログを書きながら思い出しました。

大変な環境に陥りながらも自分の仕事を全うした人たちの話です。

それは1945年8月6日の広島銀行の話です。

原爆が投下されたその日に本店に集まり、決済の必要な人達、お金が必要な人達のために、２日後には営業再開をすることを決めたという話です。

広島銀行HPより

本支店11全半焼、行員死亡144名

（1945年8月当時：本支店16／役職員約450名）

• 原爆投下から僅か2日後の8月8日午前10時、日本銀行の営業室を20坪借り受け、机・椅子等の調度品を借用して営業を再開。
• 来客のほとんどが無印鑑、無通帳でしたが、行員の記憶に基づき、便宜的に支払うなど急場の臨機応変な対応にもかかわらず、後日さしたる紛争もなく当行の信用を保持し得ました。

HPは以上で、あっさりとしたものですが、冷静に考えると物凄いことです。

当時を知る人によると、家族を失い、自分も被曝した行員が銀行にやってきて、自分が記憶する顧客名と預金額を口述筆記させ、数日後に亡くなった、というエピソードもあったようです。

その他の地域でも、記録されていなくとも、いろいろな形で職務を遂行した人達が居たのだと思います。

自分が同じ立場になったとしたら、果たして同じように行動できるかわかりませんが、このような無数の先人の努力の積み重ねによって、現在の日本の繁栄がもたらされていることに感謝と尊敬と誇りを感じます。

そして、その成果の上で、freeライダーとして貪るのではなく、次世代に引き継げる仕事を志の同じ人たちと進めてゆきたいと思っています。