帰宅したポストに入っていたチラシを見て仰天

 

我が家のポストに大手証券会社のチラシが入っていました。

 

某株式会社の第55回無担保社債募集の営業案内でした。

 

期間は6年間、年率1.64%で、昨年出した社債よりも利率の良い条件で、個人投資家に向けて募集する、というものです。

 

本体は昨年の冬に上場しましたが、公募価格に達しないまま、現在に至っています。

 

銀行預金では、0.05%以下の金利しかつかない今、わずか6年で1.64％の金利がつくというのは夢のようです。

 

証券会社のホームページで目論見書の内容を確認したところ、5000億円を調達するとのこと。

 

一体全体、何に設備投資するのだろうか、5000億円を使っていくら儲けるのだろうか？と思いながら、調達目的を見てびっくりしました。

 

5月と9月に返済期限が来ている7000憶円の借入金の返済に充てるそうです。

 

分かり易く言えば、借金返済のために6年後にまとめて返済をする借金をするけれど金利は銀行預金より良いですよ、その代わり担保は出さないので宜しく、というものです。

 

格付けの高い企業に、借金返済目的の融資を万が一実行したとしても、こんなに安い金利では貸さないです（さらに言えば無担保では絶対に貸さない）。

 

一般投資家という名の素人は、ずいぶんなめられたものだな、と思います。（上場企業の社債は無担保が一般的なので、その点を言っているわけではないです）

 

この会社は、海外の成長企業の株を80億ドルで買っており、まもなく上場するため日本円で、税引き前8900億円程度の利益が出るようです。

 

しかし、有利子負債が単体で３兆６千億円。連結で11兆８千億円とけた外れに多く、収益が上がっていれば良いのですが、今のところ投資先の株の売却益などで利益を計上しているため、投資会社化しています。

 

企業規模がここまで大きくなると、なんでもありなのかしら？

 

証券会社は手数料が手に入るので喜んで取り扱うのでしょう。

 

ちなみに、この会社の格付けは、ムーディーズが Ba1、 S & P がBB＋。いずれも投機的な位置づけです。
年金運用機関や 、資金運用機関においては投資不適格の格付けであります。

 

何～んか変な感じ。

 

どなたがご覧になっているかわからないブログなので、実名は書けませんが、送信先が判っているメールマガジンでは実名をだしています。

 

経済や企業経営に少しでも興味があるかたなら、会社名はすぐにわかると思いますので勿体ぶるほどのものではありませんが(笑)。

 

 

 

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