介護事業で倒産　その理由は？

横浜に本社のある高齢者介護施設等の運営を行う（株）エヌ・ビー・ラボ　社が１４億の負債を抱えて破産しました。

 

昨年、介護報酬の不正請求が明るみになり、埼玉県の指定取消処分などをうけたことなどから信用力が低下したことなどが原因とされていますが、そもそもの原因は「採用活動費」と「人件費負担増」が資金繰り悪化の原因とされています。

 

日本各地で人件費の高騰が事業に影響を及ぼしています。

 

ある県の新規開業の介護施設は開設予定日が数ヶ月伸びてしまったそうです。

その理由はスタッフが集まらなかったため。

 

周辺相場の１．６倍の賃金提示をしてやっと最低人数を確保したそうですが、周辺の介護施設からの転職組によるもので、退職された施設は欠員状態になっており、地域の受け入れ人数が増えたわけではない、という笑えない話・・・。

 

今、日本中で人手不足になっています。

従来の予算では事業が成り立たない、そのような状態になっています。

 

売上や顧客拡大も大切ですが、新規採用に対して人件費の経営に与える影響を考慮した収益構造に企業のありかたを変えなければならない時代に突入ています。

 

景気が良い？今だけの問題？

いやいや、違います。

少子化が続いており、昨年はとうとう新生児は１００万人を下回りました。

 

間違いなく年を追うごとに、人の採用は厳しくなります。

 

銀行の統合は将来の新卒労働力不足を見越して実施されている側面も大きいのです。これについてはまたの機会に。

 

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