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2019/12/18 頼むぜ日本経済新聞

12月11日の朝刊、マーケット総合2「大機小機」に MMT 理論の矛盾という記事を読み、久しぶりにびっくりしました。

 

 

財政赤字の日本は MMT 理論では成功例と言われ、日銀総裁は当惑気味に否定しているが、それは

 

「国債やそれを原資に発行する日銀券が背景に根拠となる資産を持っていないことを暴露する議論だからだ」

 

と書かれていました。

 

 

間違いではないかと3度読み返しました。

 

 

日本は1930年に金本位体制を止め、発行済み紙幣も1988年3月末をもって運用停止となり、米国のドルも1971年のニクソンショックから完全に管理通貨制度に変わっています。

 

 

中学生の社会の授業でも3年生の頃には習う内容ではなかったでしょうか?
ゆとり教育では習わない???

 

 

しかし、学校で習うも習わないも、管理通貨制度は、金の裏付けはなく、政府の信用の裏付けで成立していることくらいは、大学進学を志す学生であれば普通に授業習っている常識ではないでしょうか。

 

 

資産がないことを暴露する議論だ、とは、この文章を書いた記者は第一次世界大戦以前の人なのでしょうか。

 

 

MMT理論を否定する内容につなげるため、このような表現になったのかも知れませんが、これはいくら何でも酷過ぎる。

 

 

それでも、あえて資産が無ければ紙幣を発行するのは暴挙だ、と言うならば、資産は無形の信用ということになります。

 

 

そして、その評価は為替市場でレートとして表されています。

毎日、新聞でもニュースでも必ず出てくる為替レートを日経の記者は何だと思っているのでしょうか。

 

 

この記事が出た前日の一面記事は「価格が映す日本の停滞」で、日本の賃金が伸び悩んでいるという内容でしたが、為替のことも当然書いてあります。

 

 

日本のダイソー100円の価値は、中国で153、タイで214。ビックマック指標では日本が390円で米国が5.74ドル、日本円換算で約620円、ということでした。

 

 

100円で売るために、安いから生産拠点の海外で生産していたはずなのに、流通や関税コストを差し引いても、価格が逆転しているダイソーの事実は、日本の為替レートが何故か低いことが理由の一つに考えられる、そんな事も書いてありました。
経済が不安定な時に真っ先に買われるのが日本の円です。

 

 

デフォルトRiskの少ない、安全な資産として取引されているのが、日本の円であり、日本の経済です。

 

 

頼むぜ日本経済新聞。

 

 


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