大塚家具がヤマダ電機の子会社に・・・想うこと

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大塚家具がヤマダ電機の子会社に・・・想うこと

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2019/12/13 大塚家具がヤマダ電機の子会社に・・・想うこと

大塚家具が43億円の第三者割当増資をヤマダ電機に受け入れてもらい、子会社化することが発表されました。

 

記者会見では、山田会長は終始厳しい表情でしたが、大塚社長が一瞬ほっとした表情を見せたのが印象的でした。

 

一橋大学を卒業し、みずほ銀行でキャリアを積んだ経験は実を結ばず、異業種や外資との業務提携 、中国のネット通販など手を打ちましたが、3期連続の赤字で資金が底をつき、今回の提携に至りました。

 

売上が上がらず、日に日に通帳の現金が減り行く恐怖感は、サラリーマン社長には到底分からないことだと思います。

 

社員の生活、創業者への思い、引き継いだ自分の力量不足、様々な思いが去来する中で、事業体の存続により、社員を路頭に迷わす可能性が遠のいたことへの安心感からの表情だったと思います。

 

大企業でも、中小企業でも、収支のバランスが悪くなり、資金の底が見え始め資金調達が困難を極めて来ると、経営者は資金繰りで頭が一杯になり、通常であれば出来る様な舵取りも判断を誤ってしまいます。

 

サラリーマン社長は辞任すればそれで終わりですが、創業家社長は 逃げられないので、そうは行かないのです。

 

大塚社長のほっとした表情は、資金繰りの苦しみから解放された人の表情そのものでした。

 

数字を教科書通りにドライに捉え、理論的には100点の経営戦略を描いても、一般大衆の感情的な消費行動を捉えられず業績が低迷したのだと思います が、それを乗り越えた瞬間の表情だったかも知れません。

 

さて、今回の動きが大塚家具の決算書にどのように反映するか、ですが・・・・税理士になるわけではないので、理屈としてざっくり押さえてください。

 

  

株式の発行43億円 なので、貸借対照表の右下の純資産が増えます。

増えた分、左側の資産の部が増えます。 まずは単純に現預金がそのぶん増えます。

 

間近に返済期限の迫った借入金があったりすると・・・

 

株式発行で増えた43億円は貸借対照表の右下の純資産が増えます(これは変わりません)

借入金を返済すると、そのぶんだけ減ります(貸借対照表右上のエリアです)。

貸借対照表の左側は、43億円ー返済金額の残額 だけ増えます。

 

何があっても、左右の数値は一致することをお忘れなく。

 

 


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